川虫ニヌル有リ(提唱)

<川虫ニヌル有リ>
釣れたフライはもっと釣れるようになると言われますけど。
私は浮くフライではそう思いませんがニンフではそんな感じもします。

ニンフフライ(川虫を模したフライ)などはその釣り方からして
魚の口の中のほうに掛かってしまうことも多いのですが
これを取り出してみるとフライはベットリしています。

魚の粘液、いわゆるヌルが付いてしまう。

釣れた魚のヌルで
フライに膜ができたとすればその膜がいい反射を起こすのかもしれないし
フライの材料に沁みたとすれば泳いだときに形を整えるのかもしれない。
匂いのほうは違和感を取り除く程度かな。
いずれにしても本物の川虫に近くなると私は考えたいです。

ちなみに石をひっくり返して川虫を見ると
体が膜で覆われているように見えるけど
あれは水から出したからこそそう見えるだけで
おおかた水の表面張力によるものでしょう?

ヌルってのは外からの脅威を遮断するのと体温調整にも役立つ。
もちろん石に当たってもうまく体を滑らせて身を傷つけないように。

同じ水の中に住む川虫にも
生きるうえでこのヌルが”ある”と考えるほうが自然と思う。
誰か調べた人がいるだろうか、その存在とか成分とかを。


さて、ここからが本題。(フライフィッシャーマン的な)


幼虫が羽化するとき、
水面に浮上するためにガスが作用すると言われていますが
(イマージングガスなどと呼ばれています)
その説明ではヌル的な考えは入っていなくて
幼虫の殻や体表が直接水に触れているというふうに考えられているようです。

羽化は特別に考えなくても見たままに”脱皮のひとつ”です。

川虫は水中でも何度か脱皮をしますが
もしヌルがあったと考えるなら
脱皮のときは既に次の体の表面にヌルがあると考えるのが自然。
そのほうが抜け出やすいでしょうし。

同じように水中や水辺での最後の脱皮の時にも
新しい体はヌルをまとっていて
それが体を濡らすことなく水面への脱出を可能として
水上に出たならそれがゆっくりと乾燥していくほどに体を固まらせる(キチン化)のではないかと。

”ヌル油”が水中では身を守り、脱皮を円滑にし、
大気に出れば次第に乾いて翅や殻の表面を固くしてくれるという考えです。

NURU-ari.jpg

羽化したばかりのカゲロウが葉の裏でしばらく休む時間も
そう考えるとなにか納得がいくようです。
カゲロウはもう一度脱皮をして完全な成虫になりますね。


川虫の体も粘液で覆われているはず。
【川虫ニヌル有リ】私はそう思います。



※宮下力さん、田代忠之さん・法之さん、島崎憲司郎さん、そしてフランク・ソーヤーさんの書籍をおすすめします。


−−−−−−−−−−−−−−
 ブログ村のカテゴリへ JUMP! 
この記事へのコメント
群馬県立自然史博物館研究報告(14)
【凍結乾燥による水生昆虫標本の有用性について】より抜粋。

http://www.gmnh.pref.gunma.jp/research/no_14/bulletin14_21.pdf


>昆虫の表皮は,非常に薄い外表皮と,キチンとタンパク質からなる原表皮に分かれている.
>原表皮は,タンパク質が硬化した外原表皮とタンパク質が硬化しない内原表皮から構成されている.

>カゲロウ目のチラカゲロウ,カワゲラ目は,外原皮層がより強固であると考えられる.

>ヒラタカゲロウ科は,体全体が著しく扁平で,基節と転節の節間も弱い.
>フリーズドライ標本では虫体の乾燥により,更に脆くなることから,
>フリーズドライ標本より液浸標本が適していると考える.

>水生昆虫の同定には,口器各部の微細な構造の違いなどを観察する必要があることから,
>液浸標本の価値を否定するものではないが,水生昆虫のフリーズドライ標本は,
>水生昆虫を,他の昆虫標本と同様にドイツ箱で管理できる利便性がある。
>また,アクリル封入標本や液浸標本の欠点を補い,
>観察用教材や生活環を解説する資料としても利用価値が高いと考える


つまり、昆虫の表皮は外側から、外表皮、外原表皮、内原表皮の三層構造。

であるとすると、脱皮の際は三層の中に既に三層ができているのか
それとも例えば、外表皮と外原表皮がの二層は殻(シャック)として捨てられ、
続く内原表皮が表に出ると外表皮と外原表皮に変化していき、
同時にまた内部に内原表皮の層ができてくるのか、な?
Posted by Ln at 2014年08月28日 18:02
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック