アメウオのサイトフィッシング


初めてアメウオのサイトフィッシングを楽しんだ。気温34度のまっぴるま。流れに群れている20〜25センチ。流れと共に吐き出される何かしらを捕食している。#12では見向きもしないし、#14#16むしろフライを邪魔がる。#18ドラグがかかると追わない、見切る。平均的な#3ロッドに0.6号の先糸を流れに乗るようにしておいて、フライは#20の甲殻プロトタイプ。できるだけフリーにして魚の寄りと反転でラインにアワセを入れる。幅もある魚なので掛かると楽しい。そして釣れても群れがほとんど散らない。散っても2、3分で沸いてくる。だけどしばらくして、サバか何かの大きな群れがやって来てアメウオも飛びまくった。あとには何も残らなかった。フグでさえ。

※アメウオ。正式名クロサギ。釣り場ではアメンウオ、アメと呼ばれる。生餌としても使われる。


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2018-07-16 22:00 | Comment(0) | 【記事】海・汽水

チビセイゴのワーム釣り


二日にわたって同じ場所に干潮の前と後とに行ってみた。水位は同じでも、上げと下げでチビセイゴの付く窪みが変わる。フライを通せばいくらでも釣れるんだけど、奥さんがルアーでは無理だというので、アジロッドに自作1.8gの飛ばし浮き、0.8号の先糸を40cmほどとって、ワームでも上層をキープして引いてこれるようにしたら掛かるようになった。仕掛けってあまり構えて作るよりかは、その場で「こんなもんでどうだ?」って心持ちで作ったほうが結果を出すことが多い。それでもフライのほうが釣れるし簡単なんだけど。上げでは手の平メッキも入る。水が増えると皆どこかへ行ってしまう。おそらくは潮の進む浅場浅場を渡っていくんだろう。批判もあるんでしょうが知りたいこと以上には。サラシで単発フッコをばらした。


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2018-07-14 22:00 | Comment(0) | 【記事】海・汽水

セイゴのライズに惑わされる例


4月、桜も散りはじめとなり、ほぼ安定してセイゴが入ってくるようになりました。いま釣っている汽水域の上流では2ヶ所で工事をしていて、ほぼ終日濁りがとれません。加えて雨が降ると、葉っぱや軽石が大量に流れてきて、淡水と海水がぶつかる処では、それらがゆっくりとグルグル回りながら長いこと停滞して、視界はほぼゼロ。2、3日前には桜島が噴火して、川底に灰が堆積し、セイゴが動く度にそれが巻き上がるので、黒い煙幕のように、上から見ていて魚が何処にいるのか一目瞭然。

生きもの観察をしてみると、いまシラスウナギが上がってきています。そのほかイワシの稚魚でしょうか、かなりの数がピンピンと泳ぎ回ります。奇形なのか背中から後ろが曲がったままの個体も結構います。(この事をもう少し考えておく必要があるかもしれません。)上げ潮に乗って浅場浅場、キワキワに沿って遡っていきますが、場所によっては池のオタマジャクシを見るようにグシャグシャに集まります。そこにやって来るのがセイゴです。ベイトが集まっているところにタイミングをみからって下から喰い上げる。

あちこちでライズが起こります。ベイトを意識してフライのサイズを合わせ、水面を小刻みにリトリーブしてみると、期待に反して釣れません。(どうしても水面で釣りたいというなら、それでも構いませんが、これは渓流のドライフライ主義とは本質的に違うこと。)というのも、これは惑わされがちなのですが、観察していたのは水面だけのことで、ライズも水面に出るので、そのまま水面勝負になりそうな気がしてしまいます。結果は今書いたとおり。当然ですが、ベイトの塊りには下もあります。

ゆで卵を寝せた状態で適当なところから水平にスライスした形を思い浮かべれば分かりいい。さらにそれを、セイゴたちはどう喰っているでしょうか。水面を泳いでいる稚魚を目がけて喰い上げているでしょうか。そうだと思います。結果的にはそうなんですが、それをフライ一本で作り出すことは無理なのです。ですから私は一本のフライを、もっと下層の、卵型から瞬間的にハグレた個体として使います。フライを投げ込んで少し待ってから、稚魚の集まるような浅場やキワのほうへゆっくりとリトリーブしてくる。そうすると水中をセイゴが追尾してきて、水面へ出ることはなく、反転してフライを咥えます。明らかにライズしている捕食とは違うのですが、この状況でセイゴを釣るには、この方法だと思っています。


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2018-04-04 12:00 | Comment(0) | 【記事】海・汽水

エビちゃんのライズ取り


ここ2、3日、手こずっておりました。春になって、近くの汽水域に少しずつセイゴが入ってくるようになったのはいいんですが、何を食べているのか分からなくて。この釣り場は昨年の秋口から夜に釣っています。なので、秋から冬の、魚のいる期間の事についてはいくらか分かっていて、それなりに魚も釣ったのですが、春先というのは初めてで、これまで使っていたフライでは釣れないんですね。完全に無視されます。

状況を説明しますと、上げ潮で順次セイゴが入ってきて、ある程度の水深になると流れの筋まわりでライズをして何かを食べます。更に水が増えると、近くの工事現場の砂山が崩れだし一気に水が濁ります。潮止まり前に流れが反転するようになってライズは消えます。この間、魚は落着きなくあちこちに回っているのが見えます。水が完全に引きの様相になると、セイゴは水深のある暗がりに1、2匹ずつ隠れて待つようになります。水中を流れてくるものを見つけては出て行って食べて帰るというような捕食行動をします。この最終段階では秋冬のフライでもなんとか釣れるのですが、私としてはライズを取りたい。(先だろうが後だろうが釣れれば一緒という人もおられるでしょうが。)で、手こずりました。

昨日、まだライズの始まる前の夕方、河川敷に下りて生きもの観察をしてみました。しばらくは落ち葉が流れてくるばっかりでしたが、ようやく#20程度のコカゲロウ(オレンジボディ)を見つけました。これを喰ってるとしたらタイへンだなあと思っていたのですが、そうこうしている内に足元にも水が浸ってきて、テナガエビが歩いてきたり、空にはコウモリも飛びはじめて、一旦、懐中電灯を取りに帰りました。再び観察を始めると水面をツーツーと動く者あり。ライトを当てると、ほぼ透明な4cm程度のエビでした。(網は持っていかなかったので詳しく同定はできません。)次第にライズが始まりました。

エビかなーと思ってフライボックスを探すと10年ほど前に巻いて一度も使わないエビパターンがありました。サイズは本物よりも若干大きめでしたが、ドライ用のフックに巻いたもので水面直下を流すには都合が良いと。フライを水面に下してリールからラインを引き出したりなんかしていると、セイゴが激しく喰ってくる。あらためて流れの筋にフライを乗せてナチュラルに流すと、釣れました。30cmのセイゴ。欲を出してエビの動きを真似てアクションをつけてみる。逆に喰わない。絶対に投げてほったらかしがよく、それなら足元でも食うということで、ひとまず、これを当たりとして、明日からの釣りにいかそう、てな。


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2018-03-19 12:00 | Comment(4) | 【記事】海・汽水

夢屋のこと。


最初で最後、夢屋のことを書こうと思う。以下は5回ほど各4時間ずつの訪問と数回の釣り場での遭遇からなる記事であることをお断りしておく。また毎回「どちらからですか?」と店主に聞かれる事からも、全くこの店の回し者ではない事も添えておく。

できあがったばかりのマラブーストリーマーを見せられたのは20数年前か。バイスから外して店内設置のオイカワ水槽(という名のセイゴ捕食実験水槽)にジャブジャブと浸け、指先で撫でるとアラ不思議。真黄にキラッと側線一本だけのシンプルな魚になった。「これは今から、そこの錦江湾に入ってくるキビナゴです。」新鮮な感動を覚えた記憶がある。

一部ではドリームショップなどと呼んでいるが、おそらく鹿児島でフライをやる人は一度は行ったことのある店ではないかと思う。そしてそれはフライを始めた最初の頃で、大抵はそれきり行くことはなかったとも考えられる。ヤマメやイワナのいない鹿児島でも渓流のフライフィッシャーマンはいて、そういう人間からすると、行く理由がなくなるというのが実情だ。とはいえ、店主はかつて県内渓流での放流、定着に関わった人であるし、池田湖のモンスターしかり、県内のバス釣りしかり、今では水の底に沈んで浮かび上がることのない深い話を呪文のように話しだす生き字引のような人だ。ただ、それがある時期で止まっていて(私は様々な方面への失望と考えているけれども)「封印」という言葉でぷつりと切れる。おそらくここから海への転換が図られたと思われるが、とにかく、それが店に行かなくなる理由で、今、店を訪れる客のほとんどが海のフライフィッシャーマンであると思われる。

夢屋は一時期、鹿児島一番の繁華街、天文館の近くにあった。そこはかつて私の勤務地の1ブロック先で、ほとんど毎日、昼食時間には店の前を通り、見ていた。乾物屋の隣にあったその店は、トワイニング本店のように間口が狭く、入口のガラス扉には中の様子が伺えないほどメーカーやブランドのステッカーが貼られまくり、何か場違いな、いやむしろ、行き交う人には全く気にも留められない存在であった。ある日、私の上司が聞いてきたことがある。「君はフライやってるんでしょ?近くの堤防に行くと、よくフライでカマスを釣ってる人がいるんだけど、君もアレやるの?」上司はクロダイなどを釣る釣り師だったが、その場で腕を高く上げ、前後に振るまねをした。彼の住まいは鹿児島市内でも南部の大学病院近く、そこからもっとも近い釣り場が、ある長い堤防であった。見ている人はまぎれもなく夢屋の店主だった。「いや、私は渓流しかやりません。友達にはやってる人がいます。」そう答えると「アレ、どこかで習えるのかな?」と聞いてきた。「はい、ここから歩いて2分の所にあります。」その後、その上司が来店したかは知らないけれど、摩訶不思議にポンポンと釣り上げる光景に心が動かされているようだった。私はなぜかこの店の扉が開いているところを一度も見たことがなかった。

ここ20年ばかりで、鹿児島でフライを扱った店を思い出してみる。「フィッシング鹿児島」という店があった。店員の中に熱心なフライフィッシャーマンがいて、とても親切な接客であったと記憶している。私はもっぱらここでフライ用品を購入していたが、渓流のフライをする人間のたまり場にもなっていて、良い交流の場であったと思う。残念ながら経営者の不幸によりこの店は閉じてしまったが、その後すぐ、鹿児島中央駅裏に「アーバー」というカフェ&フライの店が開店した。釣友の伝手で店主と知り合いとなり、私は個人的に大変お世話になった。不況時代に喫茶を兼ねたフライショップというのはメーカーからするとあまり期待が持てない取引先であるらしい。そのため開店から苦労したという話を聞いたが、幸か不幸か?喫茶のほうが大繁盛して、近ごろはフライコーナーが肩身の狭い思いをしているようだ。店主はいつも釣りに行く暇がないと嘆いている。もう一つ「サプライズ」という店がある。いつ頃から存在しているのか知らないが、私が最初に認識したのはバイパスから外れた旧道添いのいつもシャッターの閉まっている店舗だった。シャッターは営業時間の関係だったかと後で思い直したが、近ごろは移転して椋鳩十記念館の近くにある。個人的にはなかなか面白い店ではないかと思う。店主は気さくな人で、自身、海のフライフィッシングを研究中。その一通りの道具も揃うようだ。船でのガイドが本業のようなので、そのアドバンテージがこの店にはあると思う。そのほかに大型量販店の「ポイント&ペグ」があった。昔はフライ用品を置いていたが今は皆無、私の知る限りフライを知っている店員はいなかった。

と、ここまで書いて、こういった変遷の中で夢屋は元の谷山地区に戻り、そして生き残った。近年、再開発で移転してからは私は行っていないが、あの昭和の香りのするガラスケースは持っていったのだろうか。あのスペシャルフライという名目で高価なフライたちは一掃されてしまっただろうか。いつも同じ、ガイドの錆びたロッドを立ててくるくる回すスタンドは今も現役なのか、私は知らない。

この度『海フライの本3 海のフライフィッシング教書』を出版予定だそうで、かつて店に通ってキャスティングを覚えた者、破門を言い渡されて他店に流れた者、海から川に向かった者、釣り場を分かつ者、まあ夢屋には個人個人いろいろな思いはあるはずで、鹿児島には鹿児島のフライフィッシャーマンにしか分からないことがあるけれども、まま、まずはめでたい事ではないか。ただ言わせてもらえば、その云十年の集大成が「3」だったら、私はちょっと忍びない気がする。ネットで本を注文する時代に海フライというワードがSEO的に良いということなのかもしれない。表紙にも違和感が残るが、でももう、どうでもすぐに売り切れる気がする。

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2018-02-12 14:00 | Comment(14) | 【記事】海・汽水

潮が呼んでいます?


熊本の渓流を釣り上がった時、土手の上に建物があって「あれはチッソ関係です」と教えられたことがあります。2月10日、石牟礼道子さんが亡くなりました。
汚染された水を元として魚介類の提供によって被害は広がり、行商によって運ばれた鹿児島の山里などにも認定を受ける例があります。なんとなく私の中で川内や福島とだぶる部分があって、町がその企業によって潤いを得ている場合に、こういった問題が起きると、住民はどういった感情を持つのか。水俣の場合、チッソへ押しかけた住民は、当初あからさまに怒るのではなく、雇用主にすがるような訴え方であったと記憶しています。企業としては迷いがあっても疑われているものを止める、隠すことは、それが原因であると認めることとなり、発症から12年間、汚染水は垂れ流され続けた。

石牟礼道子『苦海浄土』より。
「銭は1銭もいらん。そのかわり、会社のえらか衆の、上から順々に、水銀母液ば飲んでもらおう。上から順々に、42人死んでもらう。奥さんがたにも飲んでもらう。胎児性の生まれるように。そのあと順々に69人、水俣病になってもらう。あと100人ぐらい潜在患者になってもらう。それでよか」

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石牟礼さんには潮の呼ぶ声が聞こえたのでしょう。ぼくらの渓流や海を守ってくれた一人である。


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2018-02-11 17:00 | Comment(6) | 【記事】海・汽水