虫の一夜漬け(3) カゲロウたちの特徴

<カゲロウたちの特徴>
幼虫に続いて今度は羽化後の成虫の特徴を書いてみます。

・翅の模様
 紋      - 翅に斜めの黒線
 L紋平田  - 翅にL字の黒線。
 前黒姫二尾- 翅の前部に黒模様。

mayfly-mon.jpg



・翅の枚数
 小- ニ枚。(四枚でも後翅二枚が極小)
 他は四枚。

・尾の本数
 ちら- ニ本。(羽化前は三本)
 ニ尾- ニ本。(羽化前は三本)
 平田- ニ本。(羽化前はニ〜三本)
 小  - ニ本。(羽化前はニ〜三本)
 他は三本。

「もんはん、ちらふた、ひらたこ」でいうところの

翅は最後の「こ」だけ二枚。あとは四枚。
尾は「もんはん」が三本、残りの「ちらふたひらたこ」が二本と覚えます。

mayfly-tail-n.jpg


・体色
 赤斑 - 朱色。
 黒斑 - 黒色。
 ちら - ちョコレート色。
 黄色川- 黄色。(体も翅も全部)

・オスメス
 オス- 尻先にメスをつかむ爪あり(交尾用)
 メス- 爪なし


今回も大雑把でしたが、詳しいことは虫を見つけてからでいいでしょう。
カゲロウはとても古くから地球上に存在している生物なのですが
種類も多く研究はまだまだ追いついていないのが実状のようです。

つづく


昆虫の進化については以前こちらに書きました。

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虫の一夜漬け(2) はんちらニンフの白線

<ニンフの白線>
「もんはん、ちらふた、ひらたこ」のうち2番目3番目の「はんちら」には白線があります。


・はんちら
 赤斑カゲロウ- 白線ニ本。
 黒斑カゲロウ- 白線一本。
 大熊斑カゲロウ-後半に白線一本。
 ちらカゲロウ- 白線一本。

nymph-line.jpg

あえて脚はかき入れていません。

つづく


※斑(まだら)
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虫の一夜漬け(1) もんはん、ちらふた、ひらたこ

<カゲロウの羽化>
大雑把ですがカゲロウの羽化形式を覚えやすいように書いてみました。
名前は漢字にしたほうが分かりやすいです。

「もんはん、ちらふた、ひらたこ」で覚えます。


nymph-category.jpg


・もんはん
 紋(もんカゲロウ)- 紋・ニ筋紋
 斑(まだらカゲロウ)- 赤斑・黒斑・大熊斑・大斑・三つ棘斑

    水面羽化


・ちらふた
 ちら(ちらカゲロウ)- ちら
 二尾(ふたおカゲロウ)- 大二尾・前黒姫二尾・姫二尾

    石上羽化


・ひらたこ
 平田(ひらたカゲロウ)- L紋平田・黄色平田・白谷川・姫平田・上野平田
 小(こカゲロウ)- 白腹小・二羽小

    水中/水面羽化



カゲロウの羽化は非常にドラマティックで憂いのあるものです。
それをフィールドで想像できることはフライフィッシャーマンとしての幸せでしょう。
釣りに深みがでます。

つづく


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昆虫進化にノーベル賞

<昆虫進化にノーベル賞>
図を見れば説明はいりませんね。

insecta.jpg

エラが脚や触覚や翅にもなるというノーベル賞ものです。

カゲロウなどは飛ぶようになった後に
もう一度水中へ入るようになって今の生活があるという説がありますね。
か弱く細い体には地上は暑かったのでしょうか。

ダーウィンは「種の起源」の改訂版で目の進化の解釈を何度も変えたそうです。

「およそ真似ることの不可能な目の精巧な仕組みを考えると
目が自然淘汰によって進化したと考えるのは、どう見ても道理に合わない。」

では、誰が何のために作った?

いつの時代も倫理的、宗教的な問題が絡んできます。

こちらにも川虫について書いています。


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川虫ニヌル有リ(提唱)

<川虫ニヌル有リ>
釣れたフライはもっと釣れるようになると言われますけど。
私は浮くフライではそう思いませんがニンフではそんな感じもします。

ニンフフライ(川虫を模したフライ)などはその釣り方からして
魚の口の中のほうに掛かってしまうことも多いのですが
これを取り出してみるとフライはベットリしています。

魚の粘液、いわゆるヌルが付いてしまう。

釣れた魚のヌルで
フライに膜ができたとすればその膜がいい反射を起こすのかもしれないし
フライの材料に沁みたとすれば泳いだときに形を整えるのかもしれない。
匂いのほうは違和感を取り除く程度かな。
いずれにしても本物の川虫に近くなると私は考えたいです。

ちなみに石をひっくり返して川虫を見ると
体が膜で覆われているように見えるけど
あれは水から出したからこそそう見えるだけで
おおかた水の表面張力によるものでしょう?

ヌルってのは外からの脅威を遮断するのと体温調整にも役立つ。
もちろん石に当たってもうまく体を滑らせて身を傷つけないように。

同じ水の中に住む川虫にも
生きるうえでこのヌルが”ある”と考えるほうが自然と思う。
誰か調べた人がいるだろうか、その存在とか成分とかを。


さて、ここからが本題。(フライフィッシャーマン的な)


幼虫が羽化するとき、
水面に浮上するためにガスが作用すると言われていますが
(イマージングガスなどと呼ばれています)
その説明ではヌル的な考えは入っていなくて
幼虫の殻や体表が直接水に触れているというふうに考えられているようです。

羽化は特別に考えなくても見たままに”脱皮のひとつ”です。

川虫は水中でも何度か脱皮をしますが
もしヌルがあったと考えるなら
脱皮のときは既に次の体の表面にヌルがあると考えるのが自然。
そのほうが抜け出やすいでしょうし。

同じように水中や水辺での最後の脱皮の時にも
新しい体はヌルをまとっていて
それが体を濡らすことなく水面への脱出を可能として
水上に出たならそれがゆっくりと乾燥していくほどに体を固まらせる(キチン化)のではないかと。

”ヌル油”が水中では身を守り、脱皮を円滑にし、
大気に出れば次第に乾いて翅や殻の表面を固くしてくれるという考えです。

NURU-ari.jpg

羽化したばかりのカゲロウが葉の裏でしばらく休む時間も
そう考えるとなにか納得がいくようです。
カゲロウはもう一度脱皮をして完全な成虫になりますね。


川虫の体も粘液で覆われているはず。
【川虫ニヌル有リ】私はそう思います。



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水中の凧上げ

<水中の凧上げ>
正月にはまだ早いです。

ヒラタカゲロウなどの幼虫は石に張り付くかたちで生活していて
体が平べったくて人が指先でつかもうにも潰してしまいそうです。
なので餌師などは口で吸い上げてそのまま餌箱に吐いて捕獲しますね。

石への接着面積と水の抵抗を受けないために平べったいんだと思いますが
石に着いている限りは魚についばまれる事はないとしても
これが何かの拍子に水に流されたときは大変。
まともに水流を受けてしまいます。
実際そうなるとよく食べられているようです。

写真や映像で見る限りその時の幼虫は
手足を広げて平べったい腹で上流からの水を受けるような姿勢で流されています。
言ってみればスカイダイビングをしているような格好。

私はいつもこの状態をフライで表現したいと思います。

体の扁平を作るには
釣針の軸に柔らかいワイヤをグルグル巻いてペンチで平らに潰します。

ワイヤは軸の前半分にだけ巻きつけます。
幼虫の肩にあたる部分を表現するために
ワイヤを前方に向って重ね巻きして潰したときに逆三角形になるようにします。
ワイヤが動いてしまいそうなら接着剤を落としてもいいです。

ちなみにこの素針にワイヤだけの状態でも問題なく釣れます。
知る人ぞ知るフライのひとつです。
(興味ある方はOliver Kiteについて調べて下さい)

一旦そうやって平らな土台を作っておいてから他の材料を巻きつけて
もう一度、乗せた材料ごとペンチで押し潰します。
最後に材料の中から手足の表現となる太い毛を掻き出しておわり。

釣りではハリスで凧を操っているような感じでしょうか。

hirata-nymph.jpg
Oh! River Kite

ニンフ(幼虫)の釣りは以前こちらこちらにも書きました。


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