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フライのバランス

<フライのバランス>
個人的なフライバランスへのアプローチです。

フライを巻く時、これが何本、ここが何ミリ、そういう事ではなくて
このボディが飛ぶための羽の長さ、このボディが泳ぐための下半身の節、
このボディを引きずって歩くだけの足の強さ、そういう事を想像して巻きます。

生き物には進化の過程で出来上がったバランスというのがあります。
そして水生昆虫のバランスはそれを食べる魚がよく知っています。

魚は人間が定規で測るよりずっと早く的確にバランスを見抜きます。
fly-balance.jpg

毛針としては、浮き方とか流れ方のバランスも考える必要があります。
流れを無視したバランスは無視されるか、一発で嫌われますね。


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カディス七変化

<カディス七変化>
カディスとはトビケラのことです。
ここではエルクヘアカディス(EHC)という名前のフライのことです。

EHCは浮きやすくてよく釣れるフライです。
普通、浮くタイプのフライというのは浮いてこそ釣れますが
EHCは沈んでも釣れる数少ないフライのひとつです。

EHCという名前からこのフライの発案者は
”鹿の毛を使ってトビケラを模して作ったよ”という事になります。
日本にもトビケラは多くいるのでEHCで釣れて当然です。

ところで私は川でトビケラをあまり見たことがありません。
鹿児島はトビケラが少ないようなのですが
それでもEHCでよく釣れるのはなぜなんでしょう。

フライというのは特定の虫に対して1対1にあるのではなくて
このフライはあの虫とあの虫に使えるという事もあれば
あのフライもこのフライもあの虫に使えるという事もあります。

あちらの地方ではトビケラがいるのでトビケラに見えて咥えるけど
こちらの地方ではトビケラがいない代わりに蛾に見えてくるから咥えるとか。

EHCの羽の角度や広がり方を変えて使うと新たな魚の反応を見ます。
フライの印象を変える事で別タイプの虫としてアピールできるという事ですね。
羽を起して使うEHCはカゲロウとして使えます。
羽を広げて投げるEHCは軽い感じのまま沈みがちになって、
また別のアピールで水面に出きらない魚を誘います。

caddis.jpg

図の右2つは私のアレンジタイプです。
十年以上メインで活躍しています。
このフライについてはいつか書こうと思います。

日本でEHCがよく釣れるのは
山間部のどこにでもいるような蛾に見えるからではないかなと。
ああいうシルエットの虫の最大公約数的にですね。

フライパターンというのはその意味合いを読み取る事が大切です。

※増沢信二さんの書籍をおすすめします。


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